まさに天国から地獄――。巨人が18日のDeNA戦(横浜)で5―0で迎えた7回に、まさかの6失点で大逆転負けを喫した。

 先発・畠が6回まで無失点投球。プロ初完投まで見えてきた7回に悲劇が訪れた。先頭のロペスに左翼線二塁打。続くソトには左前打を打たれ無死一、三塁とピンチを背負うと、7番・柴田が二塁内野安打で1点を失う。ここで原監督は迷わず変則左腕・高梨を投入した。

 ここまで防御率0・57のセットアッパーにすべてを託したが、ここからまさかの展開に…。代打・伊藤光に中前打を浴び1失点でスコアは5―2。なおも無死一、二塁のピンチで戸柱を四球で歩かせてしまい無死満塁。そして1番・梶谷への2球目、内角低めのツーシームを豪快にすくい上げられた。

 打球は大騒ぎのベイファンひしめく右中間スタンドへ吸い込まれるグランドスラムで5―6。あっという間の大逆転劇に高梨もマウンド上で、あぜんぼうぜんで立ち尽くした。

 8回にも4点を追加され楽勝モードから一転して6―10の惨敗となった。