西武元コーチが指摘 今井の伸び悩みは「指導者の問題」

2020年10月17日 05時15分

西武・今井が殻を破るには…

 どうにももどかしい。西武・今井達也投手(22)が16日のオリックス戦(メットライフドーム)で5回1/3を2安打1失点(自責0点)に抑えながら、6四球が災いして球数が101球に達して降板。7月21日のロッテ戦以来となる先発勝利を逃した。

 本人も「四球も多く、何とかゲッツーで抑えることができましたが(全体的に)テンポが良くなかった。もっとゾーンで勝負することができるようにならないといけないと思います」と反省しきり。昨季7勝を挙げて飛躍が期待されたプロ4年目の今季は中継ぎへの配置転換も経験するなど3勝3敗、防御率5・50と足踏み状態が続く。

 どうしたら殻を破れるのか? 過去に西武、ロッテでトレーニングコーチを務め、今年1月に楽天・涌井らとの合同自主トレを指導した大迫幸一氏(66)は「彼はナイーブでとても難しい性格の持ち主。だけど、その中に強さも持っている。それがなかなか出せない。出し方を知らないんじゃないかな」と切り出し、こう問題点を指摘した。

「これは指導者の問題でもある。今は世の中全体が相手や周囲からの非難を怖れて言いたいことを抑えてしまう傾向にあるが、本当に選手の将来が心配だったら、しつこく言ってあげないとダメ。この世界は自分がしっかりできなければ生き残っていけないんだから。自分との戦いに勝てるように指導者が引っ張り上げてやらないと」

 大迫氏は西武のコーチ時代、当時は若手だった涌井に「試合で四球を一つ出すごとに2往復分のポール間走」を課し、反発力のあった涌井はそれに応えて沢村賞投手にまで成長した。「涌井と今井では性格がまるで違うけど、やっぱり周りに強くしてくれる人間がいないと。時代は変わっても生き残る選手の基準は変わっていない。結局、厳しく接した方が本人のため」。指導者が〝鬼〟になることも時には必要なのかもしれない。