受け継がれていく「石原軍団」の魂 ライバルなのに…周囲も不思議がるカープ捕手陣の仲 

2020年10月17日 06時16分

引退会見で涙をこらえる広島・石原慶

 今季限りで現役を引退する広島・石原慶幸捕手(41)が16日にマツダスタジアムで記者会見を行った。赤ヘルひと筋19年のベテランは「野球選手としてチームの力になれないのであれば、引退しないといけないと思っていた」と決断の理由を説明。黒田博樹氏や新井貴浩氏、裏方スタッフへの感謝も述べ「(自分の)胸を張れる数字はないです。もっと偉大な成績を残した方がいっぱいいるので…」と謙遜した。

 それでも残した遺産は大きい。チーム関係者は「一つしかないポジションだから、どこのチームでも捕手同士は犬猿の仲になりがち。あれだけ仲良く切磋琢磨したのは石原くらいからだろう。それが今の若い世代にもいい影響を与えている」と目を細める。

 石原慶は即戦力と期待されて2002年入団。4歳上の倉(現一軍バッテリーコーチ)と扇の要を支え合った。その親密な関係は周囲も「なぜそんなに仲がいいんだ」と不思議がったほどだ。

 後輩の会沢とも毎オフに護摩行をともにするなど世代間競争のライバルでありながら良好な〝師弟関係〟を構築した。だからこそ会沢も「僕のプロ野球人生ですごく影響を受けた先輩。寂しい。守備のことは一番教わった。僕も教わってきたことを若い子に伝えていきたい」と言う。

 11月7日の阪神戦(マツダ)でユニホームに別れを告げるが〝コイの石原軍団〟の魂は受け継がれていく。