ソフトバンク・ムーア「僕は家族を路頭に迷わせていたかも…」 救ってくれた鷹に深すぎる〝恩義〟

2020年10月17日 06時16分

松田宣(右)のパフォーマンスにもノリノリで応じるソフトバンク・ムーア

〝一宿一飯の恩義〟ということか。ソフトバンクの助っ人左腕マット・ムーア投手(31)が16日の楽天戦(ペイペイドーム)に先発。7回3失点(自責2)で5勝目を挙げ「この時期に優勝争いができているのは、チームにとっても素晴らしいし、今後一試合一試合が大事になってくるので、自分のできることをしっかりとやっていきたい」と力を込めた。チームは7―3で快勝。2度目の6連勝で貯金を今季最多19に伸ばし、3年ぶりのV奪回にまた一歩前進した。

 メジャー通算54勝を誇る男には、負けられない理由がある。ちょうど1年ほど前、故障歴などにシビアな米球界で〝無職危機〟にあった。そんな中で高評価でオファーしてくれたのがソフトバンクで、ムーアは事あるごとに「ホークスが声を掛けてくれなかったら、僕は家族を路頭に迷わせていたかもしれない。日本で野球ができるていることに感謝している」と話しているという。

 恩義を感じているからこそ、チームへの愛着や日本への思いは増している。開幕直後には左ふくらはぎの筋挫傷で一時離脱。ここまで5勝も名誉挽回、実力発揮とまでは言えず、何より本人が満足していない。理想はチームから「今後も力を貸してほしい」と求められることだという。

 単年契約だが、リーグVに貢献すれば必然的に契約延長オファーが届くはず。メジャーから再び熱視線が送られる可能性もある。レイズ時代の2017年にシーズン17勝を挙げた左腕の〝本気の恩返し〟はこれからだ。