独走V2目前の巨人悩ます〝不入り問題〟 客足復活は坂本頼み

2020年10月17日 05時15分

2000安打まで21本としている坂本。球団の大きな期待を背負う

 キャプテン、どうかお願いします――。残り20試合でマジック8とリーグV2をほぼ手中に収めている原巨人だが、営業サイドの心配の種となっているのがV決定後のホームの観客の入りだ。新型コロナ禍で観客動員には苦戦しており、球団内からは「キャプテンの2000安打に頼るしかない」と性別、世代を問わず数多くのファンを持つ坂本勇人内野手(31)のメモリアル頼みの声が上がっている。

 16日のDeNA戦(横浜)は坂本が同点の8回無死一、三塁できっちりと先制犠飛を放った。だがその裏、登板過多の中継ぎ陣が踏ん張りきれず1―2で逆転負け。マジックも8のまま足踏みとなった。

 もっとも原監督が「1点で勝とうというのは難しいところでね。やっぱりもう1点、もう2点。うちもよく2点で抑えたなという感じはある」と冷静に振り返ったように大勢には影響ナシ。そんな順風満帆の巨人だが、観客動員では苦戦している。

 新型コロナ禍の中、無観客で開幕した今季、巨人にとって初の有観客試合は上限5000人で行われた7月11日のヤクルト戦(神戸)。9月21日の広島戦(東京ドーム)から上限1万9000人に増えた。

 それまでは上限近い集客を誇っていたが、ここにきて一変。〝ドル箱〟の広島戦(9月23日)が1万3605人、DeNA戦(10月7日)が1万2419人と平日のナイターで客足が伸びず、12試合で18万6695人、1試合平均1万5558人となっている。

 昨年は地方開催7試合を含めても1試合平均4万2643人を集めていた。もちろん東京における新型コロナの新規感染者数がなかなか減らないなど、社会的な影響は小さくない。菅野、岡本らの個人タイトルもあるものの、球団関係者は「優勝前でこれだと優勝決定後の入りは果たしてどうなることか…。唯一の希望がキャプテンの2000安打です。理想は11月8日の本拠地最終ヤクルト戦で達成してもらえると最高なのですが」と本拠地残り8試合の入りを坂本に託すという。

 坂本は2試合連続無安打で残り20試合で21安打とほぼ同数となった。達成が近づくにつれ、カウントダウンで大きな盛り上がりも期待できる。

 球場に足を運ぶファンだけでなく、自宅観戦組にも坂本への期待は大きい。球団はこの日から残りのホーム8試合をスマホで観戦できる「バーチャルビューチケット ファイナルパック」を5000円(税込み)で販売。売りの一つは一挙手一投足を追う「坂本選手追いかけカメラ」の設置となっている。

 周囲の喧騒をよそに、坂本は「(2000安打は)まあ一つの目標ではありますし、打てればいいなと思いますけど、今年中に打ちたいとかあんまり個人的には思っていないので。打てるのがベストですけどあんまり特に全然気にしていないです」と冷静に話す。もっとも巨人に独走を許したセ5球団から見れば、優勝だけでもうらやましい話と言えそうだが…。