Vへ勢いは増す一方だ。ソフトバンクが16日の楽天戦(ペイペイ)に7―3で快勝。今季2度目の6連勝で、貯金は今季最多の19となった。

 今季2戦2敗、防御率0・66と苦手にしている楽天・塩見を初回に怒とうの6連打で粉砕した。一死から川島が左前打で出塁すると、柳田も左前打で続き一、二塁。ここで4番・グラシアルが左前への先制適時打を放つと栗原も右前適時打で続いた。「良い流れに乗れました。次につなぐことができて良かったです」とニッコリだ。

 さらに中村晃が右前適時打を打てば、とどめは松田宣の左前適時打だ。2人が「つなぐことができて良かった」と口を揃えた波状攻撃で4点を奪うと、塩見は腰の痛みを訴えて降板。天敵を電光石火でマウンドから引きずり降ろした。

 松田宣は3回に8年連続の2桁アーチとなる10号2ランを放つなど、9月3日以来となる3安打猛打賞の大活躍。「みんなの力で勝った6連勝ですし、6連打でつなぐことができてよかった」と声を弾ませた。打線も2試合連続の2桁安打となる14安打を放つなど元気いっぱいだ。

 5点差がついた2回の打席では4番・グラシアルに代打・釜元をコール。体の張りを訴えたための交代だが、その後もベンチにいたように軽症で17日の出場は状態を見て決める。

 今季楽天戦は13勝9敗となり、2試合を残して6年連続の勝ち越しも決定。ロッテも勝ったためゲーム差は4で変わらずだが、V奪回に向けてソフトバンクのチーム状態は最高潮だ。