粘りに粘った。広島は15日の巨人戦(東京ドーム)に延長10回を5―5で引き分けた。

 先発・野村がアクシデントにより、2回33球1失点で想定外の降板。1―1の3回から登板した2番手・高橋樹が4安打4失点と打ち込まれた。それでも打線が5回に奮起した。先頭・菊池涼、代打・ピレラの連打などで一死二、三塁とすると、田中広が2点適時打。3―5と2点差に迫り、二死一塁で松山が8号2ラン。試合を振り出しに戻した。

 5回以降は中継ぎ陣が踏ん張って無失点リレー。東京ドーム最終戦を何とか引き分けで終えた。試合後はグラウンドに監督以下首脳陣とナイン全員で並び、左翼スタンドで最後まで応援していた広島ファンに帽子を取って頭を下げた。