中日が高橋周平内野手(26)の劇的サヨナラ3ランで15日の阪神戦(ナゴヤドーム)に5―3で勝利。5連勝で2位をキープした。

 ドームの竜党が総立ちとなった。1点を負う9回二死二、三塁。虎の守護神・スアレスの159キロを高橋が振り抜くと打球はレフトスタンドへ一直線。高橋のプロ入り初となるサヨナラアーチでドラゴンズが見事に勝利をものにした。

「えー…。覚えてないです」。お立ち台で最初にサヨナラ本塁打の手応えを聞かれた高橋はいつもと変わらぬひょうひょうとした受け答え。それでも「逆転のチャンスだったので、何とかしようと思いました」という言葉はには、熱い思いとキャプテンとして責任感がつまっていた。

 2点リードで迎えた8回に4番手としてマウンドに上がった祖父江がまさかの3失点。中日が誇る最強リリーフトリオの一角が崩れ逆転を許したが「すごく投手の方に助けられていたので、何とかできてよかったです」という高橋の一撃が最高のハッピーエンドを呼び込んだ。 

 中日は今季2度目の5連勝で貯金「3」。「残り試合も少ないですけど、まだまだ一生懸命頑張るので応援お願いします」という竜のキャプテンにスタンドからは熱い熱い拍手が送られた。