ソフトバンク5連勝! 得点圏1割未満の長谷川が代打満塁弾「最高の結果になってくれた」

2020年10月15日 21時42分

同点の6回、代打でプロ入り初の満塁弾を放ったソフトバンク・長谷川

 大阪で独走態勢に入った。首位ソフトバンクは15日のオリックス戦(京セラ)に9―4で快勝。2位ロッテが敗れたためゲーム差は4に開き、3年ぶりV奪回がはっきりと見えてきた。

 2―2で迎えた6回の攻撃。工藤公康監督(57)は迷うことなく、2度ベンチを出て勝負手を打った。無死一、二塁。まず、松田宣の代打に川瀬を送った。意図は明確。23歳の若鷹はきっちり三塁よりに転がす送りバント。このチャンスに中村晃が右前へ勝ち越しの適時打。選手会長は「晃(川瀬)が厳しい場面のバントを決めてくれたので、勇気をもらった」と、持ち前の集中力を発揮した。

 動揺を見せる鷹キラーのオリックス・田嶋は続く栗原に死球。相手ベンチが2番手・比嘉を送ると、工藤監督は再び腰を上げた。バレンティンの代打に長谷川。修羅場をくぐってきた2013年の首位打者に〝トドメ〟を期待した。打撃職人は4球目のシンカーを強振。「最高の結果になってくれた」。今季1号、プロ14年目で通算73発目が初の満塁弾となった。この打席前まで今季の得点圏打率は0割7分1厘(14打数1安打1打点)。8月に新型コロナウイルス感染が判明し、約1か月間の自宅待機を経て、一軍には9月29日に復帰したが、結果を出していなかった。それがシーズン終盤の絶好機で存在価値を再証明する、さすがの勝負根性だった。

 前夜までは盤石の投手リレーで3試合連続の零封勝ち。自慢の「守り勝つ野球」で首位を固めて、チームに勢いをつけた。この日は早めの代打攻勢で一気に勝負を決め、今季5度目の5連勝。優勝への加速度が増す勝利だった。貯金は今季最多の18。優勝へのカウントダウンが始まった――。