コイのアンパンマンが値千金の一打だ。広島の松山竜平外野手(35)が15日の巨人戦(東京ドーム)に「4番・一塁」で先発出場し、大きな一打を放った。

 初回一死一塁では併殺打、4回無死二塁は遊直に倒れた松山だが、5回に見せた。1―5の5回は先頭・菊池涼、代打・ピレラの連打などで一死二、三塁で田中広が2点中前適時打で3―5の2点差に迫る。鈴木誠は捕邪飛。二死一塁で打席を迎えた松山はカウント1―1から巨人先発のサンチェスの149キロ直球をとらえて広島ファンの待つ左翼スタンドへ同点に追いつく8号2ラン。3日のヤクルト戦以来の本塁打に松山は「とにかく後ろにつなぐ気持ちでいきました。結果的に同点につながるホームランになって良かったです」と笑顔を見せた。