中日2位浮上で見直される与田手腕 鉄壁リリーフ記録は「星野、落合監督でもできなかった」の声

2020年10月15日 05時15分

鉄壁リリーフ陣の構築で与田監督の評価に変化が…

 中日・与田剛監督(54)の評価に変化の兆しが見えている。14日の阪神戦(ナゴヤドーム)は先発・大野雄の今季5度目の完封劇で3-0の勝利を収め、中日は4連勝で2位に浮上。シーズン序盤は厳しい批判にさらされたこともあったが、8年ぶりのAクラスが現実味を帯びてきたことで、球団内外から手のひらを返したような称賛の声が上がっているのだ。

 与田監督の手腕で特に評価されているのは投手陣をしっかりと整備したこと。6回終了時点でリードしていた試合は31連勝。この日出番はなかったものの福、祖父江、R・マルティネスらリリーフ陣の鉄壁ぶりは際立っており、OBの間からは「星野監督時代は中山、落合、宣。落合監督時代も浅尾、岩瀬というすごいリリーフ陣がいたが、ここまでの記録はできてなかった」と驚きの声が上がっている。

 中日の今季開幕時の先発陣は大野雄、吉見、梅津、柳、山本、岡野の6人だったが、今もローテーションに残っているのは大野雄ただ一人。故障や結果を出せずに次々と先発陣がいなくなる中、与田監督は二軍と密なコミュニケーションを取り「安定した投球をしています」と報告のあった松葉や勝野、清水ら実績のない投手を抜てきしてやりくりした。

「勝野なんて初先発で3回途中6失点KOされたのにガマンして使って今、4勝。みんなが驚くような投手を使って成功している」「この2年間、たいした補強もない中で与田監督は失敗しても選手を責めず、辛抱強く起用してよくやっているよ」と球団内で投手陣の育成能力の高さを認める声は少なくない。

 勝利監督インタビューで2位浮上について「毎日毎日順位が変わらないようにこの安定した数字を維持できるようにしっかり戦っていきます」と語った与田監督に、スタンドからは大きな拍手を送られた。