ロッテ電撃入団のチェン・ウェインは「今後さらによくなる」 メジャー関係者が言い切るワケ

2020年10月15日 05時16分

6回2失点とまずまずの復帰戦を飾ったチェン・ウェイン

 ぶっつけ本番の初登板は飾れずも今後の活躍は期待できるか。9月末にロッテに電撃加入したチェン・ウェイン投手(35)が14日の楽天戦(ZOZO)で今季初先発。1本塁打を含む6回7安打2失点で黒星を喫したが、球界関係者の間では「チェンはこのままシーズン最後まで活躍する可能性が高い」という声が高まっているという。ソフトバンクと首位争いを続けるロッテを「優勝に導きたい」というチーム愛もさることながら、本人には活躍しなければならない理由があるからだ。

 チェン・ウェインは2016年1月に米マーリンズと5年総額8000万ドル(約84億円)という巨額契約を締結した。今季は米マリナーズとマイナー契約も6月に自由契約となり、その後は台湾で調整を続けていた。それでも前述したマーリンズとの長期契約は有効のため、同チームから今季年俸2200万ドル(約23億円)が支払われる予定だ。

 金銭的な余裕もあり、本来なら台湾からあえてコロナ禍の終息見通しが立たない日本に来日する必要はない。にもかかわらず、9月末という異例の時期に年俸3000万円(推定)という破格の安さで9年ぶりの日本球界復帰を決意した背景には「まだ自分は日米どちらでもやれることをアピールする必要があったからでしょう」と在日メジャースカウトはこう続ける。

「台湾で調整し続けても来季メジャーでプレーできる保障はない。それなら短期間でも公式戦が開催されている日本でプレーして日米球界関係者にアピールした方がいいと考えているはず。今ロッテは優勝争いの真っただ中で、日米の球界関係者の注目も高い。そんな場で大活躍すれば、来季再びメジャー球団とのマイナー契約、またはロッテを含めた日本の球団と好条件で契約できる可能性が高まる。そんな事情をみな把握しているため『今後さらによくなる』とみる関係者が多いのです」

 この日降板後「3回くらいまでは良かったのですが、途中からボールが先行してしまい、カウントを悪くしてしまったのが悔しいです。そこが反省点だと思うので、今後は修正していきたい」と前向きに語ったチェン・ウェイン。ロッテのため、そして自身のためにも次回以降の登板は期待が持てそうだ。