中日時代に36勝、メジャーで59勝の実績を誇るロッテのチェン・ウェイン投手(35)が14日の楽天戦(ZOZOマリン)に先発し、6回を7安打2失点とまずまずの投球を披露した。

 日本での登板は2011年11月17日のソフトバンクとの日本シリーズ第5戦以来で9年ぶり。打線の援護に恵まれず、11年10月2日の阪神戦(甲子園)以来となる日本球界での白星とはならなかった。

 チェン・ウェインはリーグ優勝への切り札として9月21日にロッテと契約。新型コロナウイルス感染防止のための自主隔離期間を経て、今月4日に入団会見を行った。当初は二軍戦での調整登板を経て一軍に昇格する予定だったが、時期を同じくして選手が新型コロナに集団感染。一軍の戦力が手薄になったばかりでなく、選手の大量入れ替えで二軍戦を行えない状況となったため、8日にシート打撃で登板しただけでこの日の先発に臨んだ。

 初回は先頭の小深田から空振り三振を奪うなど3者凡退に料理。3回までロメロの右前打のみに抑える上々の立ち上がりだった。しかし、1―0の4回一死から浅村、島内の連打で一、三塁のピンチを招くとロメロの犠飛で同点にされ、1―1の6回には先頭の浅村に140キロ直球を左翼席中段に運ばれた。

 チェン・ウェインの投球内容は6回で88球を投げ、打者30人に7安打、4奪三振、無四球で2失点。最速は144キロだった。