「智之が行きたいと言っています」巨人・宮本コーチが明かした菅野6回続投の舞台裏

2020年10月13日 23時22分

4回終わりにベンチ前で円陣を組む巨人ナインと後方で見守る菅野

 巨人の原辰徳監督(62)はエース菅野の連勝ストップにも冷静だった。

 13日の広島戦(東京ドーム)で菅野は味方の守乱もあり6回4失点(自責3)で降板。9回、丸とウィーラーの連続ソロで1点差に迫ったが一歩及ばず、3―4で敗れ、右腕の開幕からの連勝が13で止まった。

 指揮官は「ずっと緊張感の中で投げて、チームを非常にいい状態にしてくれたというね。きょうはこういう形になりましたけどね、これはまた次の時から切り替えて行ってもらうということでしょうね」とチームをけん引してきたエースをねぎらった。

 プロ野球記録の開幕投手からの連勝も13で止まった。「記録というのはね、永遠に続くものでもないし、ここまで来れたという部分に関してはね、本人もいろんな見えないものにもね、見えないそういう状況の人にも、非常に感謝をしていると思いますよ。次に繋げればいいと思います」と前向きだった。

 4点を追う5回二死一塁で菅野がそのまま打席に立つと、場内からは大きな拍手が起こった。指揮官は「まだ(101球で)球数的には大丈夫だったので、智之のバッティングに期待をして、また次のイニングに投げさせたというところですね」と説明。舞台裏について宮本投手チーフコーチは「あそこは本人に任すということで。(菅野が)『ぜひ行かせてくれ』ということだったので。監督にも『智之が行きたいと言っています』『おお、行ってもらおう』と。次の登板が頭をよぎったんですけども、本人の意思を尊重したということですね」と〝直訴〟だったと明かした。

 菅野降板後は3点ビハインドで7回大江、8回高梨、9回ビエイラを投入し無失点リレー。宮本コーチは「同点ぐらいのリレーをしました。それは投手陣全員で智之を何とかっていう思い。今日は智之のためにという団結心」と振り返った。

 惜しくも1点及ばなかったものの「何とかリリーフ陣もしっかりと0点で抑えてね。あとは反撃を待つだけだったんですけどもうひとつ。最低でも負けは消したいという思いで我々投手陣はいましたので。そういう思いは智之には伝わったのかなと思います」と同コーチはうなずいた。

 菅野の連勝こそ止まったものの、チーム一丸となった終盤の粘りは日本一奪還を目指す巨人にとって大きな財産となりそうだ。