中日・与田監督を悩ます2つのプラン

2020年10月13日 11時00分

勝率5割復帰を果たし、笑顔でインタビューに応じる与田監督

 悩ましい問題かもしれない。中日は12日の巨人戦に3―2で競り勝ち、3カード連続勝ち越し。7月2日以来、約3か月ぶりに勝率5割復帰を果たした。それでも与田監督は「いつもと一緒。言うことは。シーズンが終わるまでベストを尽くすことは変わらない。(借金を)完済できたというのは全くない。まだまだ先がある」と表情を緩めることはなかった。

 13日からは1・5ゲーム差まで迫った2位・阪神との3連戦を控える。8年ぶりのAクラスも射程圏だ。そのため広島やヤクルトなどV戦線から脱落した他球団は早くも来季を見据えて若手を積極的に起用しているのに対し、中日はスタメンで外国人野手3人を起用するなど最近はレギュラー陣を固定化している。

 これにチームの内情にも詳しい関係者は「今年はCSがないんだから優勝しなかったら2位も最下位も一緒。来季のことを考えれば、一軍でほとんど使われていない石垣とか、二軍で結果を残している根尾や石川(昂)、岡林、石橋とかをもっと積極的にスタメンで起用した方がいい」と指摘する。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響などから、来年以降の春季キャンプもどうなるか不透明な状況だ。それだけに別の関係者も「戦力を底上げするためにも若手に一軍で実戦経験をどんどん積ませた方がいい。複数年契約のビシエドを除いて外国人選手は来季も中日に残るかどうかも分からない」と声を大にして訴える。

 一方で、7年連続Bクラスという負の連鎖から脱却するために「与田監督が現状のベストメンバーにこだわることも理解できる」との声もある。目の前に見えているAクラス入りにこだわるか、来季を見据えて若手起用にかじを切るか――。与田監督は難しい選択を迫られている。