新人王狙う巨人・戸郷悔し5敗目「1球、1球を見つめ直したい」

2020年10月11日 23時43分

悔しい敗戦となった戸郷。右は炭谷

 シ烈な新人王マッチレースはまさに正念場に突入した。巨人・戸郷翔征投手(20)が、11日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発し、6回2失点で5敗目。タイトルを争う広島のルーキー・森下を上回る9勝目はならなかった。

 降板後、戸郷は「1点が重い試合展開だったので、もっと粘らなければいけませんでした。1球、1球を見つめ直したい」と神妙なコメントを残した。

 試合こそつくった。しかし、3回まで両チーム無得点の投手戦。先制点だけは与えてはいけなかった。

 4回二死一、二塁で5番・高橋に内角直球を詰まらせたものの、打球は右中間にポトリ。悔しい先制点を与えてしまう。

 そして戸郷にとって一番の勝負どころが6回。二死二塁で再び高橋を迎え、宮本投手チーフコーチがマウンドへ向かった。「勝負するかしないか(の確認)。前の打席も詰まったヒットだった。あれはインサイド甘め。(次は)キッチリいっていれば大丈夫だと」

 同コーチは厳しいコースを突いて勝負と背中を押した。しかし、結果は高めに入った内角直球を右翼線に二塁打され、2点目を献上。この回で無念の降板となった。

 原監督と「新人王取るぞ!」と誓った今シーズン。だがライバル森下に勝ち星が並ばれ戦況は厳しくなっている。戸郷は今季84回2/3を投げ8勝5敗、防御率2・76。一方の森下は98回2/3と規定投球回をクリアし、8勝3敗、防御率2・28。いずれの数字も戸郷を上回り、奪三振数も戸郷の85に対し、森下の104と大きく水を開けられている。

 試合後、原監督は「良かったと思いますね。(6回に関しては)初球を痛打されたというところで糧としてくれるでしょう」とねぎらったが、念願成就するためにも戸郷にとって負けられない登板が続く。