首位攻防戦の第1ラウンドに敗れてゲーム差0に迫られた。ソフトバンクが9日のロッテ戦(ペイペイ)に1―3で敗戦。引き分けを挟み、3連敗を喫した。

 工藤監督は「同じところに立たれたので、本当に『食うか食われるか』『やるかやられるか』くらいの強い気持ちを持って明日から臨まないといけない。まだ試合があると考えるのではなく『今日しかないんだ』という強い気持ちを持って挑みたい」。こう力強く語り逆襲を誓った。

 またしても同じ相手にやられた。相手先発は天敵右腕・二木。昨季0勝4敗で今季も0勝2敗の苦手投手だった。この日も初回に中村晃のソロが飛び出したのみ。7回を3安打1四球1失点に抑えられた。確かに9月以降は快投を連発している好投手ではあるが…。昨季から未勝利の7連敗は深刻すぎる。

 これで今季すべてのカードで負け越しているロッテとの対戦成績も4勝11敗1分けとなった。どうしても昨季8勝17敗の相性を覆すことができていない。さらに第3戦には美馬が来ることになっている。こちらも楽天在籍の昨季に1勝3敗、防御率1・97に抑えられ、今季も4戦4敗の天敵だ。

 この先も直接対決が2カードあることを考えてもすべての苦手を払拭することが急務。ロッテが戦力ダウンしている状況を考えても、何としてでも勝ち越さなければならない本拠地での3連戦だが――。苦しむ鷹が残り2試合に連勝して流れを変えられるか。