2冠射程! 巨人・岡本「広角アーチ量産」要因を元木ヘッド解析

2020年10月09日 05時15分

勝利投手のサンチェス(右)をたたえる巨人・岡本

「若き4番」進化の秘密は下半身にあった。巨人の岡本和真内野手(24)が8日のDeNA戦(東京ドーム)でセ本塁打キング単独トップとなる先制の25号2ランを放ち、9―7での勝利に貢献。優勝マジックを14とした。並んでいた阪神・大山を突き放す逆方向への一発を生んだのは、その鍛え抜かれた足腰だった。


 初回二死二塁、岡本は148キロの真ん中低め直球を逆方向の右翼スタンドに叩き込んだ。8試合ぶりとなる主砲の2ランで着火されたG打線は止まらない。3回の丸の21号2ランなど、4回で9点を奪う速攻を見せ、先発サンチェスに7勝目をプレゼントした。

 お立ち台で背番号25は「難しい球? そういうのは特に。自分が打てると思ったら打ちにいくので」と貫禄のコメント。原監督も「本人も気分よく、いいホームランだったと思いますね。丸に追い上げられてきてるしね」と最敬礼だった。

 これで今季、120試合で32本ペースとなった岡本の進化を表すのが逆方向への本塁打数だ。右方向へは18年が33本中6本、19年が31本中9本だったが今季は27試合を残して25本中8本の高確率。通常の143試合なら38本ペースと長距離砲として着実に成長している。

 右方向への飛距離アップについて、主砲は「特には何も思ってないです。来た球を素直に打ち返そうと思っているので、その結果がそういうふうになっているのかな」とけむに巻いた。

 だが、元木ヘッドコーチは「和真は去年のオフに加えて4月の自主トレ期間に集中的にウエートトレーニングをしたことで下半身が強化された。それが逆方向への打撃に出ている」と岡本の〝粘り腰〟に目を細める。入団前から足首が「ゾウのよう」と形容されていたが、さらにスケールアップしたという。

 加えてコーチ経験のある巨人OBは「昨季、岡本には左翼で出場する日も三塁でノックを受けるように言っておいた。内野ノックで腰を落とすことで下半身が鍛えられ、打撃に好影響が出る。下半身が安定すれば逆方向にも強い打球が打てるようになる」と話す。

 昨季の岡本はチーム事情により左翼、一塁、三塁と落ち着かなかったが、今季は原監督の方針で三塁に固定されている。これも下半身進化の一助になっているようだ。

 セ首位の76打点は2位の中日・ビシエドと7差。初タイトルはもちろん2冠王への期待も高まってきた。強靭な下半身という大きな土台を手に入れた大砲が、リーグV2に向け右へ左へ祝砲を打ち続ける。