広島の育成出身3年目・藤井黎来(れいら)投手(21)が8日の阪神戦(マツダ)でデビューした。9点差をつけられた7回のマウンドに上がると、先頭打者に安打を許しながら最速146キロの直球を武器に後続を断って1回無失点。「力強い球を出せた。そこを磨きながらフォークの精度を上げたい」と胸をなで下した。

 登場曲に自らの名前が入ったエリック・クラプトンの「いとしのレイラ」を選んだ理由について「友達から『いけばいいじゃん』と言われ、これにしようと決めました」と説明。3年目にして夢の舞台に立った右腕は「無失点で抑えて勝ちパターンで投げるのが目標。永川(二軍投手コーチ)さん、(今村)猛さん、一岡さんとフォーク投手が身近にいて憧れです」と話していた。