広島のドラフト2位・宇草孔基外野手(23)が7日の阪神戦(マツダ)に2試合連続で「1番・中堅」として先発出場し、2打数2安打2四球とプロ初のマルチ安打で全4打席出塁する活躍を見せ、チームの4連勝に貢献。初のお立ち台では「緊張していたんですけど、自分ができることを全力でやろうと思って臨みました!」と声を張り上げ、カープファンから喝さいを浴びた。

 新人らしからぬ打撃で新風を吹き込む宇草が打撃向上のため取り組むのが〝モノマネ〟だ。「今日は感覚がよくないから誰々のモノマネでいこうとやったりするんです。全然、本物と同じようにはできないですけど、マネをすることでスパンとバットが出たりする。ヒントになるんです」。実戦の打席の中で憧れであるメジャーのレジェンドであるケン・グリフィー・ジュニアや日本球界を代表する左打者のオリックス・吉田正尚外野手(27)の打撃フォームをモノマネすることで復調のきっかけをつかんでいるという。

 学生時代は「どんなときでも同じように打つことを心掛けていた」というが、プロに入り東出二軍打撃コーチから名選手をまねすることの重要性を説かれ挑戦。モノマネで対応力を上げ、ウエスタン・リーグでは打率2割8分1厘をマークし一軍切符をつかみ取った。

「率も残せて長打も打てる打者になりたい」という宇草。これからもモノマネ効果でどんどん暴れるつもりだ。