FA争奪戦必至!大野雄「中日残留」のカギは〝名古屋愛〟

2020年10月08日 05時15分

FA争奪戦必至の大野雄

 エースの勢いが止まらない。中日・大野雄大投手(32)が7日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)に先発し、6回無失点の好投で自身3連勝となる8勝目を挙げた。3完封で9月の月間MVPを受賞するなど大活躍の左腕を巡っては今オフ、FA大争奪戦になることが必至。そんな中で中日が残留のよりどころにしているのが大野雄の熱い〝名古屋愛〟だという。

 3試合連続の完封勝利とはならなかったが、調子が悪いなりに要所を締めた。「なかなか思うような球を投げられなかったですけど、野手陣がよく守ってくれたので何とか6回無失点で投げられました」。防御率2・07で同1・89でリーグ1位の巨人・菅野に肉薄。2年連続の最優秀防御率も見えてきた。

 ここまでチームトップの8勝をマークし、両リーグ断トツの8完投、4完封。今オフのFA争奪戦は激しいものとなることが予想される。大野雄が関西圏の京都出身とあって一部では阪神入りが最有力との声も出ているが、地域性では名古屋も決して負けていない。大野雄は10年目を迎えた名古屋での生活を大変気に入っており「名古屋のことが好きなのは間違いない」(球団関係者)と球団側は自信を持っている。

 実際、大野雄は本紙の取材に熱い〝名古屋愛〟を爆発させたことがあった。2016年12月に地元のアイドルグループ「SKE48」の須田亜香里らと対談した際、同年に名古屋市観光文化交流局が行った都市ブランド・イメージ調査で名古屋が主要8都市の中で「魅力のない都市ナンバーワン」という結果が出たことに対し「名古屋も十分に魅力的ですよ。このアンケート、ほんま誰にとったんやろ。何でこんなに名古屋のこと嫌いなんや」と切り出すと、こう熱く語った。

「名古屋は住みやすいのは間違いない。京都も碁盤の目になっていて道を覚えやすいんですけど、名古屋も同じように道が分かりやすい。そしておいしい料理が多い。僕は濃い味が好きなので合いましたね。ひつまぶしにきしめん。とんかつには正直、味噌じゃなくていいと思うのでソースをかけちゃうんですけど…。ナゴヤ球場のケータリングで出てくるあんかけスパゲッティは大好きです。うちの奥さんも京都出身なんですけど名古屋は公園が多くて、すごくいいと言っている。名古屋のことは気に入っていると思います」

 自身3連勝で8勝目を挙げた大野雄は「2018年(0勝)が全然ダメだった。そんなボロボロだった選手を、首脳陣は『大丈夫だ』と言って励まし続けて信頼してくれた。『信じてくれている人がいるのに、自分が自分を信じられなくてどうすんねん』と思ってマウンドに上がっている。一つでも勝って恩返ししたいというのが投球に出ていると思います」と与田監督への感謝の気持ちを好調の要因に挙げた。

 名古屋愛、そして指揮官との信頼関係。資金力で阪神や巨人に劣る中日としては、この2つのストロングポイントを何とか生かしたいところだ。