ロッテ〝コロナ集団感染〟で佐々木朗希の緊急デビューを期待する声

2020年10月07日 05時15分

コロナ集団感染のロッテは完敗だった

 この緊急事態をどう乗り切るのか。ロッテが6日に選手、スタッフを含めた一軍関係者11人が、新型コロナウイルスに感染したと発表した。優勝争いの真っただ中で起きた集団感染とあって、現場は大きなショックに襲われているが、危機的状況だからこそ、打てる手もある。球団OBからはロッテ期待の〝あの男〟の緊急デビューを期待する声が上がっている。

 ロッテの松本尚樹球団本部長によると、新たに感染が判明した選手は荻野貴司外野手(34)、清田育宏外野手(34)、角中勝也外野手(33)、菅野剛士外野手(27)、鳥谷敬内野手(39)、藤岡裕大内野手(27)、三木亮内野手(28)の7人。このほか、伊志嶺翔大コーチ(32)や一軍スタッフ3人の感染が明らかになった。

 また、4日に感染が確認された岩下大輝投手(24)の濃厚接触者として、東妻勇輔投手(24)、山本大貴投手(24)、小野郁投手(23)、和田康士朗外野手(21)が特定された。この4選手も今後一定期間の隔離を余儀なくされるという。

 松本本部長は今回の事態に至った経緯について「感染経路はまったくわからない。ただ、今年コロナの中でウチ(ロッテ)は手洗い、マスク、消毒等の対策を徹底してきた。その中でこういうふうになったので。改めてコロナの怖さを感じた」と言及。見えない敵へ困惑の表情を示した。

 ロッテは今季遠征時、外出についてのルールが徹底されていた。9月29日から10月1日までの札幌遠征時も外出は可能だったものの「食事は4人以内」「球団外の部外者との会食は禁止」というルールが設けられていた。ただ、選手に関しては誰一人外出しなかったという。にもかかわらずの集団感染だっただけに、球団内ではショックを隠し切れない。

 ロッテOBで本紙評論家の得津高宏氏は「ルールを守って外出しなくても感染してしまう。こればっかりは仕方がないのでは。遠征先での試合終了後、やっぱり選手同士で野球の話はしたいですよ。外出を我慢してということなら、ホテルの部屋でしょ。そりゃあ、多少のお酒も入りますよ。先輩にアドバイスも聞きたいですし、それをするなというのもどうなのか。今季はここまで、いい戦いをしてきただけにとても残念です」と、ソフトバンクと激しい首位争いを展開しているさなかのコロナ禍を嘆いた。

 ただ、それでも「今年は異常なシーズンですから、この先も何が起きるかわからない。あきらめる必要はないですよ」と得津氏。9日からはペナントを争うソフトバンクとの3連戦が控えており、松本本部長は「若い選手にとっては逆にすごいチャンスだと思う」と話している。この日はドラフト3位ルーキーの高部瑛斗外野手(22)や一昨年のドラフト1位・藤原恭大外野手(20)らが一軍に昇格したが…。得津氏が期待するのは〝あの男〟だ。

「今回は昇格できませんでしたが、ショートだったら平沢(大河)、そして粗削りですがパワーのある山口(航輝)を一軍で見てみたいですね。そして、もちろん投手なら佐々木朗希。現状、大事に大事に育てられているのは重々承知しているのですが、プレッシャーのかからない試合展開で、打者一人だけでもいいから一軍の試合で見てみたい。これは本人のためというよりも、チームのため。彼が出てきたら重苦しい雰囲気が一変するんじゃないかと思うんです。今回のコロナで二軍の試合が当面中止になってしまった。本来なら二軍で試すところ、いきなり一軍でというのもありかなと思います」

 佐々木朗は現状、一軍に帯同しながら吉井投手コーチの指導のもと、体力づくり中心のメニューに励んでいる。下半身がひと回り大きくなり、身長も伸びたとのことで、さらにスケールの大きな投手に〝進化中〟。もちろん、すぐにというわけにもいかないが、吉井コーチは今季中の登板について否定していない。

 最後に得津氏は「ここから逆転優勝できたら、これ以上の『下克上』もそうはありませんよ。ロッテらしいドラマを見せてほしいですよね」。果たして集団感染を乗り越えてのミラクルは起きるのだろうか。