同学年のエースに〝恩返し〟の一打だ。巨人の丸佳浩外野手(31)が6日のDeNA戦(東京ドーム)で同点の3回一死一、三塁から左中間スタンドに特大の19号勝ち越し3ランを放ち、菅野の通算100勝とプロ野球記録となる開幕投手からの13連勝を後押しした。

 同じ1989年生まれの右腕への援護に「今季はずっと菅野にチームとして助けてもらってばっかりだったので、彼の節目の試合で援護できて良かった」。今季4度もチームの連敗を止めたエースに最敬礼だった。

 4戦連続勝利打点となった丸は9月30日の広島戦(マツダ)から7試合連続安打。10月は打率3割6分8厘、2本塁打、6打点と調子を上げているが満足はしていない。「まだ彼(菅野)に借りがたくさんある。まだ試合も残っているのでそこでもっともっと返したい」。まさに大人気ドラマ「半沢直樹」で香川照之が演じた大和田常務の名言「施されたら施し返す、恩返しです」を地でいくような男だ。