西武の岡田雅利捕手(31)が〝職人芸〟を決めた。6日のソフトバンク戦(メットライフ)、1―0で迎えた6回無死一、二塁のチャンス。ここで相手エース・千賀から是が非でも追加点が欲しい西武ベンチは、ここまで2三振の7番・中村に代えて〝バント職人〟岡田を代打に送った。

 一塁手・栗原、三塁手・松田が確信を持って前進守備を敷くシフトの中、ピンチバンターの岡田は初球、あいさつがわりに顔面付近に来た150キロストレートにのけぞりながらも2球目のストレートをきっちりバント。打球を一塁手・栗原に捕らせ、走者をそれぞれ二、三塁へ進塁させた。

 9月26日、楽天戦(メットライフ)以来、今季2度目の代打での犠打成功に安堵する横顔には職人としての風格が漂っていた。