ソフトバンクV奪回のカギは…エース千賀の「絶対無理」を覆した時

2020年10月05日 21時12分

本拠地で調整したソフトバンク・千賀

 ソフトバンクのエース・千賀滉大投手(27)が「絶対無理」を覆す。5日、ペイペイドームでの投手指名練習に参加した右腕は、平常心でV争い真っただ中のチームをけん引することを誓った。

 6日の西武戦(メットライフ)でチーム5連勝を託される右腕は、残り28試合となった終盤戦に向けて「自分のやるべきことをやるだけ。特に(意識は)変わりません」と、週頭の6連戦初戦を勝つことだけに集中した。

 チームを勝たせれば、おのずと手に入る〝勲章〟がある。規定投球回到達だ。今季は開幕から約3週間遅れで一軍に合流。それだけに「今年の日程は(詰まっていて)特に5試合の週がないので、絶対に無理だと思っていた」

 規定投球回はチーム試合数。ここまで86回2/3を投げている千賀は、今回の西武戦で6回1/3を投げれば到達する。最終的にはシーズン「120回」をクリアしなければならないが、残りの日程で最大6試合に登板可能な右腕にとっては射程圏内と言える。

 ここまでチームトップタイの7勝をマークし、防御率も2点台目前の3・01と終盤に差しかかるにつれ、パフォーマンスを上げてきている。現在4試合連続で7回以上を投げ、すべてクオリティースタート(6回以上自責3以下)。それでもまだ本人は「良くない中で最低限のレベルに乗ってきた感じ」と話しており、今後のさらなる上積みを予感させる。

「いい投球をするということは(規定投球回に)乗るということだから。自分のやるべきことを表現する中で乗れたらいい」

 現在、パ・リーグで唯一ソフトバンクだけが規定投球回到達者なしの状況。あって然るべき男の名が加わった時、鷹のペナント奪回が近づく。