中日は3日のDeNA戦(横浜)を9―7で勝利した。2回までに大量9得点を挙げながら、終盤に猛追撃を受ける冷や冷やの展開。それでも何とか逃げ切って、3位に浮上した。
 
 序盤に打線が爆発した。1回に高橋の中前適時打と木下拓の左前への2点適時打で3点を先制すると、2回には木下拓の3号3ランを含む5安打を集中し、一挙6得点を挙げた。
 
 ところが、最大で8点差をつけてワンサイドに思われたゲームが終盤にかけ形勢逆転。打線は3回以降は得点が奪えず。前半まで1失点と好投していた先発・福谷も6回に柴田にソロ、7回はソトに2ランを被弾し4失点でマウンドを降りた。

 さらに5点リードの8回から2番手登板の木下雄が2連打を浴びて一死も奪えずに降板する大誤算。本来なら休ませたかったはずの福、祖父江、R・マルティネスの勝利の方程式を慌てて投入する事態となってしまった。

 9回には守護神のR・マルティネスも失点し、終わってみれば2点差の辛勝。与田監督は「とにかく勝ててホッとしてます」と言いつつも「やっぱり横浜の強さ、そんな簡単には勝たせてくれませんね。2回までに9点取ったけど、その後、1点も取れなかったし、反省点がたくさんあるゲーム」と険しい表情だった。

 それでも8年ぶりのAクラス入りへ向けて8月25日以来となる3位に浮上。指揮官は「いつも言うように順位を一個でも上げていく。一つずつ勝っていく。選手たちも良い方に変わっていくことは自信になっていくと思うので、まだまだ先はありますけど」と気を引き締めていた。