中日積年の〝ポスト谷繁問題〟ついに終止符か 木下拓が攻守に成長

2020年10月03日 05時15分

R・マルティネス(左)、ビシエド(右)と勝利を喜び合う木下拓

 長年の懸案だった竜の正捕手争いがついに決着しそうだ。中日は2日のDeNA戦(横浜)に打線が主砲・ビシエドの決勝3ランを含む13安打と爆発して8―5で打ち勝った。これで3位・DeNAに0・5ゲーム差まで肉薄した。

 残り30試合。8年ぶりのAクラスへ向けてばく進する中日では何といっても木下拓哉捕手(28)の存在が大きい。加藤、郡司といるライバルを押しのけ、9月以降の27試合で木下拓の先発マスクは20試合と圧倒的に多く、勝率も高い。

 今季は青学大出身の岡野―加藤、慶大出身の福谷―郡司でバッテリーを組ませるなど試行錯誤を重ねてきた。9月下旬に木下拓がスタメン出場し続けて今季初の5連勝した際には、郡司を先発出場させたとたんに連勝がストップ。それ以降はずっと木下拓が先発出場を続けている。

 2日現在、盗塁阻止率12球団トップの4割5分7厘を誇る木下拓は打撃も好調。この日もマルチ安打を放って打率2割6分5厘に上昇した。リードに関しても成長しており、与田監督は「非常に危機感を持って取り組みだしたなというのはすごく感じる」と目を細める。

 中日は谷繁元選手兼任監督が引退してから正捕手を固定できずにきた。球団関係者は「捕手は固定した方が絶対にいい。ずっと同じ捕手がマスクをかぶると投手の状態を把握しやすくなる。木下は肩もいいし、打撃もいい。リードも成長してすごく良くなってきた。性格も明るいし、チームのいいムードメーカーになれる」と期待する。

 ここまでヒーローインタビューでは、シャワー室でばんそうこう、エレベーターで傘のビニール袋を拾い、それをゴミ箱に捨てて幸運をつかんだとのエピソードを披露してナインやファンを楽しませてきた。正捕手パワーでチームを8年ぶりのAクラスに導けるか注目だ。