〝12球団で一番強い〟オリ中嶋聡監督代行の「手腕」と「不安」

2020年10月02日 06時15分

オリックス・中嶋聡監督代行

 中嶋聡監督代行(51)率いるオリックスが波に乗っている。1日の西武戦(京セラ)は6―7で惜敗したが、最下位ながらも5カード連続で勝ち越し中。投打がかみ合う試合が増え、チーム内からは「今だけなら12球団で一番強いんじゃないか」との声も聞かれるほどだ。選手の自主性を重視する指揮官の采配が高評価され、あるフロント幹部は「バッテリーも同じコンビにこだわりはないし、左対左は打者が不利、という固まった考えもない。先入観のない見方をしているのがいい」と見ている。

 さらに選手の〝掌握術〟についても「一、二軍の入れ替えを活発にすることで選手をいい意味で循環させている。状態のいい選手をうまく使い、外国人選手を休ませるタイミングもうまい。抹消する時もコーチに説明させるのではなくて自分の言葉で理由を選手に説明しているし、コミュニケーションがしっかり取れている」(球団関係者)と感心しきりだ。

 このまま来季につながる戦いが期待されるが、一方で〝ある不安〟も付きまとう。オリックスは過去に幾度となくシーズン中の「監督休養→代行」という失態を繰り返してきたことで「ウチは代行になったら調子がよくなる。でもしばらくして代行から翌年に正監督になったら、また低迷を繰り返す。ずっとその傾向があるんですよ。なんでこうなるのかを分析しないといけない。だからあまり喜んでばかりもいられないですよ」(フロント幹部)。

 来季には中嶋監督代行から「代行」が取れるのは確実。〝負のジンクス〟を断ち切って上位進出といきたいところだ。