単身赴任で燃え上がる愛 史上初パ3球団2桁勝利の楽天・涌井を支えるもえ夫人の遠隔ラブパワー

2020年10月01日 05時15分

10勝目を挙げた涌井

 さすがの安定感だ。楽天・涌井秀章投手(34)が30日のソフトバンク戦(楽天生命)に先発し、8回6安打2失点で今季10勝目を飾った。チームは9―3で快勝し、連敗も4でストップ。負の流れを断ち切る立役者となった。

 新天地で4年ぶりとなる通算8度目の2桁勝利。パ・リーグ3球団での2桁勝利マークは、史上初の記録となった。

 試合後は10勝目について「何年ぶりとかは全然関係ない。ただ、ひとつの先発の区切りとして、まず目標にするのが規定投球回数と2桁勝利。それを早めじゃないが、しっかり達成できたのは良かったと思う」と淡々と振り返った。

 メジャーで今季最多勝のタイトルを獲得した、同い年のダルビッシュ(カブス)の活躍も刺激になっている。「一緒にプロ入りして競い合って来た仲だし、一番気になる存在。メジャーでもトップクラスのピッチャーになっているし、やっている国は違うが、あいつがある程度意識してくれるように頑張りたい」。

 それだけではない。楽天に移籍したことで、今季から初の〝単身赴任〟を実践中。もえ夫人と子供が暮らす自宅には、東京近郊で行われる試合がある際に帰宅できるものの、今シーズン中はもっぱら球団本拠地の仙台でホテル暮らしだ。

 球団内からは「家族と離れる単身赴任となったが、それが逆に『妻と子のためにも絶対に頑張らなければいけない』という意識を高める結果になっている。奥さんも子供さんと一緒に必ず自宅のテレビで生観戦しながら応援してくれているそうだし、涌井本人はかなり〝愛の力〟をもらっているようだ。単身赴任で食生活や体のケアも自分なりにかなり神経をとがらせているし、楽天に来て〝意識高い系キャラ〟になったのは間違いない」との声も出ている。

 首位・ソフトバンクとは残り32試合で5・5差。涌井がチームに奇跡の逆転Vを呼び込むキーマンとなるかもしれない。