竜のエース・大野雄〝温室育ち〟返上を中日関係者が素直に喜べないワケ

2020年10月01日 06時15分

鬼門・甲子園での連敗を止めた大野雄

 竜のエースが〝温室育ち〟を返上し、鬼門だったチームの甲子園での連敗を9で止めた。

 中日の大野雄大投手(32)が30日の阪神戦(甲子園)に無四球で9回2安打無失点と圧巻の投球を披露。これで今季4度目の完封勝利、今季8度目の完投を果たし、7勝目をゲットした。

 9―0と圧勝したチームは、ここまで甲子園では今季7戦全敗で、昨季から9連敗中だった。それだけに大野雄は「(甲子園は)もともと嫌いなマウンドじゃないし、嫌なイメージもないけど、勝ててないという事実があったので。なんとか今日は勝ちたいなと。絶対俺で勝ったると思ってマウンドに上がった」と気合を入れまくっていた。

 さらに大野雄は試合前まで今季6勝は全てドーム球場で、屋外球場での勝利は2017年の9月20日のヤクルト戦(神宮)以来なく、甲子園となると15年7月8日以来なかった。3年ぶりの屋外球場での勝利に「それも情けない話だが、結局、そういう事実があったということなので、それも何とか今日で止めようと思っていた」と打ち明ける。

 しかし、今シーズン圧巻の投球を続けている大野雄に対し、球団関係者やOBらは手放しでは喜べない。今オフのFAの目玉となっているとあって「これまでドーム球場でしか勝てない投手として、ひょっとしたら阪神は獲得をちゅうちょしてくれるのではないかという期待があったけど、屋外球場でも問題なく勝てることを証明したことで、阪神が獲得に本腰を入れてくる可能性が高くなった」と警戒しているのだ。

 それでも与田監督はここまで屋外球場で勝てていなかった大野雄について「何かしら、そういう原因があるならば、当然、対戦相手とか対戦投手との関係性もあるので。ただ単に屋内、屋外ということだけの理由があるのかなと思っていたけど、まだ答えは出てませんね」と原因究明はまだできていないことを強調した。

 ジンクスを打ち破って温室育ちを返上した大野雄だが、周囲の心配は尽きないようで…。