阪神は30日の中日戦(甲子園)に0―9でいいところなく完敗。開幕からの甲子園での中日戦の連勝も7で止まった。

 中日戦は今季4戦3勝(1敗)、防御率2・08と好相性の青柳が先発だったが大誤算だった。初回に失策がらみの不運も重なり、先制点を献上。3回にシエラの中前打で加点され、5回には投手の大野雄に適時三塁打を浴びるなど一挙5点を奪われ、5回8失点と大炎上した。

 打線は前日に本塁打の糸井を外し、大山悠輔内野手(25)を6月26日のDeNA戦(横浜)以来、今季2度目の3番に起用し、5番には原口を入れる先発オーダーで臨んだが、中日先発・大野雄の前に二塁すら踏めず。2安打完封負けを喫した。

 試合後、矢野燿大監督(51)は青柳について「四球も出しているし、味方が足を引っ張っているところもあるし、二死から粘れないというね。課題はまだあるし、(失敗の)回数を減らしていくとか。何年かして本人もチームを引っ張る立場でいたいという部分も持ってると思うし、思いだけじゃなく結果出していかないと」と課題を克服し、さらなる成長を望んだ。

 打線について井上打撃コーチは「完全に攻めの投球をされてしまった。球種や狙い球を絞るという状況まで持っていけなかった」と大野雄に脱帽するしかなかった。