巨人・原監督 おい・菅野の快挙を手放し絶賛 Vマジック23は「語るに足らず」

2020年09月29日 23時00分

試合後、菅野(左)とグータッチする巨人・原監督

〝身内〟には厳しい指揮官が、手放しで称賛した。巨人が29日の広島戦(マツダ)を6―1で下した。これで優勝へのマジックを「23」としたが、その白星に貢献したのが先発した菅野智之投手(30)だ。

 6回1失点と試合を作り、これで開幕から12連勝。巨人伝説のエース、スタルヒンの記録を82年ぶりに更新したと同時に、セ・リーグ新記録を塗り替えた。

 叔父と「おい」という関係性ゆえか、これまで菅野に関するコメントは〝手短〟に終わっていた原辰徳監督(62)だが、この日ばかりは別だった。

「(12連勝について)これはもう、すごい数字ですよ。先発ピッチャーはいくつ貯金ができるかなんていう…評論家的に(言うと)、そこもまあ、大事なとこですしね、それが何十年ぶりかなんかでしょ? (リーグ新記録)初めて! だから歴史は物語るとこでしょうね」と、評論家が簡単に語れるような数字ではないことを独特の言葉づかいでたたえた。

 特に5回、無死二、三塁のピンチを無失点に抑えた場面には「やっぱり、ランナーを背負ったときには慎重に投げるというのはね。2ナッシングからでも、2―2、3―2カウントまでというかね。そういう慎重さっていうのはピッチャーって大事なんでしょうな」と指揮官。追い込んだ時ほど勝負を急がず丁寧に抑え込んだエースの姿を、プロの視点から分析した。

 優勝へ向け最後の正念場となる10連戦。その初戦をエースで勝利し、幸先のいいスタートとなった。…となると、話題は自然と優勝マジックへと向けられるが、原監督は決して話に乗ることはない。

「いや、まだまだ。語るに足らずっていうこと」

 地に足を着け、細部まで勝負にこだわる野球を展開する原巨人。歓喜の瞬間は、我々の想像以上に早いのかもしれない。