広島が本拠地で巨人・菅野の〝引き立て役〟になってしまった。誤算だったのが先発・遠藤淳志投手(21)で、1―0の3回に四死球でピンチを招くと、松原の適時打と坂本の遊ゴロの間に生還されて逆転を許し、4回も先頭の丸への四球から失点。「相手に関係なく勝ちにこだわって必死にやっていく」と腕をぶしていた右腕だったが、5回を投げ切ったところで代打を送られて交代となった。

 打線は幸先良かった。初回に1番・大盛が三塁打で出塁すると、続く田中が左翼へきっちり犠飛。「大盛がチャンスを作ってくれたので返すことができて良かった」という選手会長の一打で先制した。しかし、2回以降は相手エース・菅野に翻弄され、5回無死二、三塁の好機も大盛、田中広が連続三振を喫し、鈴木誠も右飛に倒れて万事休す。

 結局、6回1失点の菅野には開幕12連勝をプレゼント。昨季まで5年連続で勝ち越しすなど巨人戦を得意としてきたことも今は昔だ。借金13は今季ワーストタイで、力の差をまざまざと見せつけられている。