巨人・菅野がスタルヒン越え開幕12連勝!〝日々全力投球〟で歴史的快挙

2020年09月29日 21時55分

開幕から12連勝を達成した菅野

 巨人の絶対的エース・菅野智之投手(30)が〝伝説〟を超えた。29日の広島戦(マツダ)に先発し、6回4安打1失点の好投で開幕投手から無傷の12連勝をマーク。82年間破られることがなかった、あのスタルヒンの持つ球団記録を抜くと同時にセ・リーグ新記録を達成、そして2004年の近鉄・岩隈(現巨人)が打ち立てたプロ野球記録に肩を並べた。

「2週連続での対戦なんで相手も練ってくる。上回れるよう頑張りたい」と臨んだ今回のマウンド。気迫を前面に出したのは、2点リードで迎えた5回だ。失策と長打で無死二、三塁と一打同点のピンチ。最少失点で終えたいところだが、菅野にその頭はみじんもない。大盛をフォークで空振り三振に取り、続く田中広には全球内角勝負。最後はやや逆球になったが、高めの150キロの直球で空を切らせる。3番の主砲・鈴木誠になると眼光が一段と強さを増し、気迫の150キロの速球で押し切られた打球はそのまま右翼・松原のミットに収まった。

 立ち上がりこそ1点を先制されたが、打線は3回にすぐさま逆転。5回にも1点を追加すると、ピンチを切り抜けた6回には下位打線を起点にさらに2点を奪い、十分すぎるほどの援護をもらい、その後は再び淡々と鯉打線を封じ込めた。

 それにしても好調を維持できているのはなぜか。新フォームの影響もあるが、今季は例年のようなフルシーズンを見越した投球プランを立てず〝出たとこ勝負〟で臨む姿勢も奏功している。いつもはシーズンを通して力の配分を考え、夏場からはスタミナの〝蓄え〟がなくなるところまで想定してきたが、コロナ禍による開幕延期の影響もあり、「その流れに身を任すというか、誰もがどういうふうなシーズンになるかわからないところなので」と吹っ切れていたという。

 しかも、今季はセ・リーグにCSがない。「どのみちクライマックスがないってことで、そんなに最後、体力残さなくても十分出し切れるかなと。シーズンに集中して後先考えず、最後まで出せるかなと」。つまりは日々全身全霊、全力投球。その覚悟が怒とうの連勝、〝歴史的快挙〟へと結びついたのだ。

 新たな「伝説」を受け継いだ背番号18。まだまだ勢いは止まりそうにない。