中日の新助っ人左腕、ルイス・ゴンサレス投手(28)の〝厚遇〟がチーム内外で疑問視されている。

 昨季、最優秀中継ぎ投手に輝くなど絶対的なセットアッパーとして君臨したジョエリー・ロドリゲスの穴埋めとして期待されたゴンサレスは、推定年俸5000万円で入団。しかし、ここまで中継ぎで24試合に登板し0勝0敗4ホールド。セーブはなく、防御率4・18と特筆するような成績を残していない。

 内部事情に詳しい関係者は「期待外れもいいところ。ロドリゲスのような働きを期待していたのに、今やっていることは敗戦処理。それなりに年俸をもらっている助っ人外国人がやることではないし、この成績で一度も二軍落ちせず、このまま1年間一軍に居続けることは不自然。もっと二軍にいる若手投手にチャンスを与えた方がよっぽどいいよ」と指摘する。

 確かにゴンサレスは負け試合に登板することがほとんど。7月23日の巨人戦で4つ目のホールドを挙げて以降は14試合に登板したが、そのうち6点リードの8回から1イニングを投げた9月21日のヤクルト戦以外は、すべて負け試合だ。

 昨年11月下旬にドミニカ共和国のウインターリーグを視察した与田監督の目に留まったのが、ゴンサレスだった。そんな経緯もあり、球団関係者から「これだけゴンサレスが二軍落ちしないと、指揮官の肝いりだからとか、えこひいきしているとか見られかねない。結果が出ていないなら早く下に落として、代わりの投手もそうだけど、今は懸案の打線を強化するためにもシエラにチャンスを与えたり、調子のいい野手を昇格させる方がよっぽどいいのでは」との声も出ている。今後、与田監督はどんな判断を下すのか注目だ。