力負けだ。首位ソフトバンクが鬼門で痛すぎる返り討ち。27日の2位ロッテ戦(ZOZO)に4―8で敗れ、首位攻防3連戦を1勝2敗と負け越し、ゲーム差は1に縮まった。

 先発の二保は初回から四死球絡みで走者を背負う苦しい立ち上がり。一死満塁から井上にあっさり先制の二塁打を浴び2点を献上すると、続く福田秀にも2点打を浴びた。2回も井上に2点打、代わった2番手・笠谷が福田秀に2打席連続の適時打を献上。4四死球の二保は2回持たず7失点の大炎上だった。

 この試合、これまでも散々痛い目に遭わされている井上に2安打4打点。昨季まで同僚だった福田秀に4安打3打点と大暴れを許し、第1戦に続くお立ち台をプレゼントした。この3連戦で井上に12打数7安打、福田秀に13打数6安打。勝敗を左右する痛打を同じ相手に浴び続けた。

 打線は相手を上回る12安打を放って中盤に天敵・美馬から4得点したが、序盤の失点があまりにも重かった。

 鷹の雪辱への思いを凌駕するロッテの逆転Vへの執念も垣間見えた。右手人差し指骨折で万全ではないロッテの正妻・田村をこの日出場登録し、7回の守りから登場させると球場の雰囲気が一変。鷹の追撃ムードは断ち切られた

 これでロッテとの今季対戦成績は4勝10敗1分け。受け入れがたい結果に工藤監督は「まだ、ここでもペイペイでもある。この借りは返さないといけない」と悔しさを抑え込み、前を向いた。直接対決は残り9試合。常勝の意地を見せる機会は、まだ十分に残されている。