中日が木下拓の好守にわたる活躍で26日の巨人戦(東京ドーム)に3―2で勝利した。

 2―2の同点で迎えた8回一死の場面で木下拓のバットが火を噴いた。巨人・大竹のシュートを振り抜いた一撃はレフトスタンドへ一直線。「手応えもありましたし、入ったなと思いました。とにかく食らいついた結果なのでうまく反応できました」。自画自賛の今季2号ソロ本塁打が貴重な勝ち越し点となった。

 9回裏には強肩で魅せた。一死一塁から代走・増田大がスチールを敢行。「行先はボールに聞いてくれという感じで、とにかく腕を振りました」という木下拓の二塁送球はセカンドベースにドンピシャで間一髪タッチアウト。「木下拓がナイスボールを投げてくれて本当に助かったよ」と守護神のR・マルティネスも絶賛の〝神送球〟で巨人の反撃ムードを潰した。

 9回二死の場面では丸のファールが左ひざを直撃するというアクシデントにも見舞われた木下拓だが、お立ち台では「明日も出ま~す!」と元気いっぱい。左翼席の竜党からはこの日のヒーローに大きな拍手が送られた。