Vのキーマン待望の復帰!「1番・荻野」でホンモノになるロッテ打線

2020年09月26日 06時15分

復帰戦の8回に二塁打を放ったロッテ・荻野

 やはりリーグ優勝へのキーマンはこの男しかいないか。ロッテが右太ももの故障で離脱していた荻野貴司外野手(34)の復帰でシーズン終盤の巻き返しに意欲をのぞかせている。

 ロッテは25日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)に7―4で快勝。チームの連敗を3で止め、首位とのゲーム差も1にまで縮めた。故障者続出に加え、チーム打率もこの日試合前まではリーグ最下位の2割4分と低迷。そんなチームが首位ソフトバンクを蹴散らした背景には、この日一軍復帰して即スタメン出場した荻野の存在がある。

「1番・指名打者」で試合に臨んだベテラン韋駄天は打撃こそ5打数1安打だったものの、それ以上に際立ったのは井口監督が「いるだけで相手に圧力を与えられる」と日ごろから絶賛する「存在感」だ。

 荻野が1番に座るだけで、相手バッテリーが出塁を警戒。無言の圧力でチームにいい流れを導くばかりか、ナインもベテランの奮起に触発され攻撃陣が活性化する。実際、この日の試合も初回から打線が安打を量産。2回には計6安打を集める集中打で一挙5得点を挙げるビッグイニングをつくった。

 この攻撃には加担していないが、こうした打線の流れを生み出すのが荻野の魅力であり、持ち味でもある。本人も自らの役割について以前「自分が打てなくても、味方に攻撃のリズムを持ってくるのが1番打者の役割だと思う。1番で(試合に)出る時はそこを大事にする」と語っていた。このチームへの献身愛が打線の勢いをもたらすのだろう。

 指揮官もこの日の試合後、あらためて「貴司が(打線の)1番に入るとチームも締まる感じがある」と目を細めた荻野の「存在感」。ペナントレースを争う他球団にとって脅威になることは言うまでもない。