新型コロナウイルス感染者、濃厚接触者など一挙10人が登録抹消となり、緊急事態に陥った阪神は25日のヤクルト戦(神宮)に3―6で敗れた。

 初回にジェリー・サンズ外野手(32)の適時打で先制、2回にはジャスティン・ボーア内野手(32)が「まずはチャンスをつくるためにしっかりコンタクトすることを意識していたよ」と振り返る一時勝ち越しとなる15号ソロ。さらに離脱した木浪に代わり遊撃でスタメンの小幡竜平内野手(20)が適時三塁打を放つなど奮起した。

 投げてはここまで2戦連続完封勝利の先発・西勇輝投手(29)も6回6安打4失点と粘投を見せるなど、ナインが一丸でチーム危機打開への姿勢を見せたが、1点ビハインドの7回、荒木に今季1号となる2ランを浴び試合を決定付けられた。

 矢野監督は「いる選手でどう頑張れるかというところだったと思うし、そういう気持ちをみんな持ってやってくれたかなと思います。やれることをやるしかないんでね。苦しい状況だし、精一杯やっていくしかない」と語った。突如訪れた苦境をどうしのぐか。チームとしての強さが問われる。