巨人・岡本和真内野手(24)が本塁打量産体制に拍車をかけている。25日の中日戦(東京ドーム)で2点リードの2回二死一、二塁、竜先発・柳の142キロの低め直球にバットを一閃。逆方向にグングン伸びたボールは右中間スタンドに飛び込むキング独走の23号3ラン。「自分の打撃でランナーをかえせて良かったです」と笑顔を見せた。

 22日の広島戦(東京ドーム)に続く2戦ぶりの一発。23本塁打、69打点は本塁打、打点と堂々の「2冠王」をひた走っている。岡本自身「いい方向」と語る右方向への本塁打は、自身の好調のバロメーターでもある。今季の本塁打の内訳は左翼方向12本、中堅方向4本、右翼方向に7本と広角に打てている。

 頼みは岡本だけではない。G打線はこの日も好調で初回には坂本、中島の適時打が飛び出すなど4回までに10安打の猛攻。坂本が「しっかりとボールに力を伝えることができた」と振り返れば、中島は「走者をかえすことができて良かったです」と笑顔だった。

 投げては前回17日の阪神戦(東京ドーム)で5失点KOされたサンチェスが粘投を見せた。死球で左尺骨を骨折した6月21日の阪神戦(東京ドーム)以来、96日ぶりのスタメン復帰となった小林とコンビを組み、初回に1点を失うも6回途中82球8安打4失点でリードを守ったまま降板。5勝目をマークした。

 主砲の活躍で投打がかみ合いチームは5連勝で貯金は最多更新の27。優勝マジックも「26」に減った。V2はもちろん、岡本の「2冠」取りにも目が離せない。