復帰戦で猛打賞! ソフトバンク・柳田の揺るがぬポリシー「侍は痛いかゆい言わない」

2020年09月25日 05時15分

気迫に満ちた表情でヒットを量産したソフトバンク・柳田

 ギータらしい復帰即の猛打賞だった。ソフトバンク・柳田悠岐外野手(31)が24日のオリックス戦(ペイペイ)に「4番・中堅」で先発出場。前日、首の張りのため大事を取って今季82試合目で初の欠場となった主砲が〝心配ご無用〟をアピールした。

 2試合ぶりのゲームで「いきなり」連発の暴れっぷりだった。まずは初回の第1打席で初球をいきなり中前打。続く打席では右中間へ二塁打を放ち、第3打席は右前へはじき返した。いきなりの猛打賞。主砲不在に気をもみ、心配を募らせていた鷹党をあっという間に笑顔にした。

 柳田にはプロ野球選手としてのポリシーがある。「侍は痛いかゆい言わんですから」。球場に来る時点で試合に出ない選択肢は、柳田個人にはない。「その日しか来れない人もいる。毎日球場に来れないファンにとっては特別な1試合ですから」。前夜、自分の名前がないオーダーをじっと見つめていた。今やホークスのみならず球界の顔。連敗中のチームに貢献できない悔しさと同時に、野球ファンへの思いがあったはずだ。

 昨年は選手生命を脅かすほどの大ケガを負った。復帰する際、自然と涙がこぼれた。野球ができる喜びをかみ締め、人生観も変わった。開幕前に立てた今季の目標は「全部出て優勝する。本当にそれだけ」。事実、個人成績に一喜一憂することはなく、もはや見向きさえしない。

 ペナントで勝つために、ファンに3年ぶりの優勝を届けるために〝特別休暇〟を前向きに捉え、グラウンドに立ち、即大暴れ――。復帰戦での猛打賞は、まさに〝野球人〟柳田の真骨頂と言うべきパフォーマンスだった。