広島・前田健太投手(25)が6日、都内で自主トレを公開した。

 後輩の中田とともにキャッチボールやランニングなどで汗を流し「チームを優勝に導くことが一番の目標」と23年ぶりのリーグ制覇のためにフル回転を宣言。個人としては「もう一度、沢村賞を取りたい。他の選手と同じような数字だと2回目は難しい。圧倒的な数字を残せるようにしたい」と意気込んだ。

 大みそかの紅白歌合戦でAKB48卒業をサプライズ発表した大島優子にも刺激を受けたという。以前から“大島推し”を公言しているが「AKBという大きな看板がなくなって一人でやっていくのは大変だと思う。でも、自分の力でどうにかできる楽しさはあると思う。挑戦する気持ちは分かる。同じところで安定してしまうと止まってしまう気がする。新しいことに挑戦するには不安もあるがその分、面白さもあると思う」。

 前田健も昨年末の契約更改で将来的なメジャー挑戦希望を球団に申し入れ、日本球界を代表するエースという地位に安住することなく新境地で成長したい気持ちがある。立場は違えど、AKB48のエースから新たな一歩を踏み出す決意をした大島には共感する部分が多いのだ。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した昨季と違い、今季は「じっくりできる。気持ち的に楽です」という。現在は体重が82~83キロだが「(さらに)全体的にパワーアップできるようにしたい」と筋力強化も目指しており「毎年そうだが、楽しみがある。自分に期待しながらやっている」とも。もちろん大島優子にも負けられない。マエケンはチームのリーグ制覇のため、そして自らの夢の実現のために、これまで以上の活躍を誓った。