西武は23日の日本ハム戦(メットライフ)に6―5と逆転勝ちし1979年の所沢移転後、西武ライオンズとなって通算3000勝に到達した。

 投げてはこれが2試合目の先発となったドラフト2位ルーキー・浜屋が苦しみながらも6回途中4安打4失点投球で2勝目。打っては腰痛からの復帰2戦目の木村が値千金の5号同点3ラン、浜屋をリードしたドラフト5位ルーキー・柘植が打撃面でも逆転打を放ち浜屋を攻守で強力援護した。

 辻監督は「(4回は)本当につないでくれて、木村のホームランで同点に追いついて、チームが『よし、いける!』という気持ちになった。(木村は)下でもゲームにずっと出ていた。彼が試合ができる状態であれば、ぜひ上でと思っていた。ゴーサインが出たんで、その意味では頼もしいですね」と帰ってきた木村の一撃に感謝。

 続けて好リード&逆転打の柘植について「前回も同じバッテリーでいってルーキー同士で投げやすいのかな。連勝できたわけだしよく粘ってくれたと思う」とその献身ぶりをたたえた。

 そして先発で2連勝をマークした浜屋については「苦しかったのは(3失点した)2回だけ。あとは持ち味の低め低めに投げてくれた。6回はチェンジアップが高めに浮いた失投。点は取られたけども追いつかれなかったのが一番大きいと思う」とその粘りの投球に言及した。

 チームはこれで所沢移転後、節目の3000勝に到達したが、借金4の苦しいシーズンを送っている。

 それについて指揮官は「3000という数字はすごいと思いますが、これが4000、5000となってくれたらもっといい。とにかく、今は1試合1試合必死ですよ。1試合もムダにできないので、最後まで必死に戦うだけ」と王者の意地を誓っていた。