巨人・原監督「3ラン打たれましたけど…」長野に被弾も粘りのサヨナラ勝ち評価

2020年09月22日 23時21分

サヨナラ打の吉川尚をグータッチでたたえた原監督

 勝ちだけでなく、負けなかった踏ん張りもたたえた。巨人が22日の広島戦(東京ドーム)を5―4でサヨナラ勝ちし、優勝へのマジックを1つ減らして「30」とした。

 この日の注目は開幕から11連勝中の、菅野智之投手だった。一時は長野の3ランで逆転を許すも、2―3で迎えた5回に、主砲・岡本が22号2ランを放ち逆転に成功。以降は、気迫の投球で8回まで無失点に抑えた。終盤で最速156キロをたたき出す執念の投球で、守護神デラロサにバトンを託した。

 しかし、一死一塁で松山に左前打されまさかの同点に…。菅野の球団記録更新は消えたが同点で踏みとどまると、9回先頭の代打・石川がさっそく右前打で出塁。犠打失敗などで二死一塁まで追い詰められたが、1番・吉川尚の打席で、代走・若林が広島5番手・フランスアのけん制悪送球を誘い一気に三塁へ到達。最後は吉川尚の右前打でサヨナラ勝ちと相成った。

 この試合で目立つのはやはり、決勝打の吉川尚、エース・菅野、4番・岡本といったところだろうが、試合後の原辰徳監督(62)の称賛は、ヒーローだけでなく負かせなかった人たちにも向けられた。

 菅野の12連勝が消えたことを問われ「まあ、(長野に)3ラン打たれましたけど、その後もね非常に強いボールを放って、集中力を切らさずにね…本人はそのまま勝利投手というところだったんでしょうけど、デラ(デラロサ)も一生懸命投げてね。相手に勝ち越させなかった」

 さらに追い越し追い越されのゲーム展開についても「非常に集中力を持って智之(菅野)も投げていたし、4番打者(岡本)はいいところでね。インサイドを狙ってインサイドを打った、というのは、ちょっと苦しんでいるところをはねのけた、という感じがしますね。まあ…デラも相手を上回せずに、あそこを1点でしのいだというところがね」

 9回の代走・若林についても「相手チームがどう感じているかですけど、ミスを誘ったというところは事実だと思います」とキッパリで、エースの勝ちを消すも同点で踏みとどまった守護神と、相手にプレッシャーを与え勝機をたぐり寄せた代走にもスポットライトを当てた。

〝勝てば官軍〟ではなく、勝っても負けてもその「プロセス」にこだわる原監督らしいコメント。「地に足を着けた野球ができていると思います」の言葉もうなずける。