広島ドラ1・森下〝未知の観衆1万人〟クリア!「気にはなりませんでした」

2020年09月20日 06時15分

大観衆での登板の不安をクリアした森下

 もう怖いものはない。広島のドラフト1位新人・森下暢仁投手(23)が19日のヤクルト戦で〝神宮凱旋登板〟を果たし、7回2失点と力投。打線の援護を得られず新人王争いのライバルである巨人・戸郷に並ぶ7勝目はお預けとなったが「(自分に)勝ちが付けばなと思っていましたが、チームが勝ったことが一番。次につながればいい」と延長の末に手にしたチームの勝利を喜んだ。

 唯一の〝懸案事項〟もあっさり突破した。この日から新型コロナウイルス感染拡大防止を目的としたイベント人数制限が緩和されたことに伴い、神宮球場には6球場で最多の1万3126人の観客が集結。左翼席には赤ユニ姿のコイ党も多く詰めかけるなど、ようやく球場にも活気が戻ってきた。

 ただ、ルーキー右腕にとってこれほどの熱気は未知の領域。チーム関係者からは「森下はお客さんがたくさん入った状況でまだ投げていない。相手チームのファンからヤジも飛んだりするような環境で自分の投球に集中できるか。大観衆だとガチガチになって力を発揮できない選手もいたりするから…」と心配する声も上がっていた。

 森下が明大時代に主戦場としていた東京六大学リーグでも1試合の観客数は平均7000~8000人ほどで、大分商時代には甲子園での登板経験もない。プロ入り後も開幕前は新型コロナ禍の中で無観客による練習試合ばかり。開幕後も上限5000人の前での登板が続いていただけに、この日は1万人超えのマウンドでどうかの試金石となっていた。

 しかし、終わってみれば4安打9奪三振と堂々たる投球でそうした心配も一掃。「(観客が)多いなと思ったが、気にはなりませんでした」と胸をなで下ろした。コイの背番号18が日に日に頼もしくなっていく。