20歳スチュワートも意識を変えた! ソフトバンク・ムーアの頼れる「先生」ぶり

2020年09月19日 06時15分

真摯に野球に取り組むソフトバンク・ムーア。顔写真はスチュワート

 その実績はダテじゃない。ソフトバンクの新助っ人、マット・ムーア投手(31)が18日の楽天戦(ペイペイ)で7回途中2失点と好投。開幕直後に左ふくらはぎを痛めて離脱したが、8月末の復帰から3連勝だ。

 メジャー時代は2013年に17勝を挙げるなど通算54勝。現役通算224勝の工藤監督も「メジャーで勝つだけの知識と考えがある。インロー、インハイ、アウトロー、アウトハイ…同じ直球でも4球種あると言っていた。低めと高めでは打者の感じ方が違うと。打者心理を分かっている」と感心しきりのムーアは、グラウンド外での貢献度も高い。鷹の一大プロジェクトの一つ、カーター・スチュワート投手(20)の育成にも一役買っているのだ。

 昨年5月に鳴り物入りで入団したスチュワートは、18年全米ドラフト1位指名を受けた逸材。2年目の今季は二軍で先発に起用され、2勝3敗、ウエスタン・リーグ4位の防御率3・40とまずまずの成績を残し、今季中の一軍デビューも期待されている。

 その成長過程でコロナ自粛期間に指南役を引き受けたのが、ほかならぬムーアだった。福岡市内で〝ご近所さん〟でもあるスチュワートに「何事も自分で考えて行動しないと身につかないぞ」とアドバイス。手取り足取り教えるのではなく、トレーニングの意図や、それが投球にどう生きるかをレクチャーした。チーム関係者によると「最初はムーアの後をついて回っていたが、意識が変わった後のスチュワートはムーアと意見を交わしたり、練習を競うようになった」という。

 V奪回の使者として、ときに若鷹の「先生」としてムーアが存在感を発揮している。