ソフトバンクのマット・ムーア投手が18日の楽天戦(ペイペイ)で7回途中を5安打2失点と好投し、3勝目をマークした。

 初回一死一、二塁のピンチを無失点で切り抜けると2回以降は危なげない投球。7回、ロメロに2ランを浴びて失点したものの、左腕から繰り出す最速151キロの直球と変化球で楽天打線を手玉に取った。「ランナーを出しながらでしたが、何とか粘ることができたと思います」(ムーア)。

 抜群の安定感だ。来日初先発となった6月23日の西武戦(メットライフ)こそ4回6失点KOを食らったが、2戦目以降はすべて2失点以下に抑えている。

 もともと2013年にメジャーで17勝を挙げた実力派。日本野球への適応もしっかりと図って調整している。「研究熱心だと思います。彼の話を聞いたりしていると、野球のことを考えながらやっている」と工藤監督もうなるほどだ。

 打線もそんなムーアを援護した。初回、1番・周東の二塁打を足掛かりに一死二塁。ここで前日の日本ハム戦で1000安打を達成した中村晃が「積極的に打ちにいきました」と、1001安打目となる適時二塁打で先制だ。6回には甲斐、川瀬の連続適時打などで3点。8回にも柳田の24号2ランなどで加点した。