広島・大盛穂外野手(24)のまずい守備が痛いビッグイニングにつながった。18日のヤクルト戦(神宮)の5回、先発・床田が山田に逆転2ランを許し、なおも村上の打席。相手の4番が捉えた打球は中堅・大盛の頭上を越し、フェンス前で跳ねた。

 クッション処理にもたついた大盛だったが走者が巨漢の村上と油断したのか、漫然と中継へ送球。それを見逃さない村上が一気に三塁を陥れ、一死三塁の危機を招いてしまった。当然、ベンチの赤ヘル首脳陣の目は三角だ。

 これでガックリの床田は続く西浦に左前に落とされ、スコアは4―6。さらには坂口にも右前打を浴びて一死一、二塁と再びピンチを広げたところで降板。代わった菊池保も流れを止められず、エスコバーに6連打となる2点適時打を中前に運ばれ、一挙5点を失い豪快に試合をひっくり返された。

 育成出身で2年目の大盛はバッティングでは試合前時点で3割4分とブレークの兆しを漂わせているが、堅守が伝統の赤ヘル外野手としてはいただけないプレー。取り返す活躍に期待したい。