王超え記念日を二軍で迎えたバレンティン「一軍復帰の条件」とは

2020年09月16日 05時15分

無期限二軍調整のバレンティン

 ソフトバンクの悩める大砲ウラディミール・バレンティン外野手(36)が「特別な日」を二軍で迎えた。7年前の9月15日、バレンティンは「王超え」となるNPBシーズン最多本塁打記録を塗り替えた。ホークスへの移籍理由の一つは、王球団会長の存在。特別な人を超えた記念すべきこの日、バレ砲は札幌での一軍戦ではなく、福岡・筑後での二軍戦に出場した。

 鳴り物入りで鷹に加入したが、NPB通算297発の大砲は開幕から初めてのパ・リーグで、洗礼とも言える執拗なインサイド攻めに苦しんだ。8月21日に再調整のため一軍登録を抹消されると「無期限二軍調整」は今も続いている。

 一軍復帰はパ・リーグの攻めに技術的に適応できるようになるまで。

「不振理由は精神的な問題とか慣れとか、そういうものではなく、単に技術的な問題。(企業秘密のため問題点は)具体的には言えないが、降格はそこをクリアするため」(チーム関係者)

 見切られたわけではない。実際、首脳陣は10日の楽天戦で松田宣を2試合連続でスタメンから外し、連続試合出場も「815」で止める決断を下してグラシアルを三塁手で起用。これはオプションの1つであるグラシアル、デスパイネ、バレンティンを同時起用する超攻撃型布陣の布石と言え、バレ砲帰還を思い描いている。

 悩める大砲の今後について、工藤監督は「打撃コーチとも話はしている。見てくれているし、僕も見ている。やっぱり打者の良い悪いというのは、結果だけで見るのかという場合もあれば、形自体を見るっていう場合もある。そこはコーチにも(話を)振ってある。ファームの方とも連携を取ってほしいという話もしている」と、昇格を急がない方針を明確にしている。

 60発の金字塔を打ち立てた希代の助っ人砲。いつまでもこのままくすぶっているわけにはいかない。