阪神は15日の巨人戦(東京ドーム)に3―6で敗戦。自力優勝の可能性が消滅するとともに巨人にマジックナンバー「38」が点灯した。

 初回に近本の安打から一死二塁のチャンスをつくり糸原の適時打で鮮やかに先制。敵地・東京ドームでの無得点を35イニングで止めると、同点の3回には近本の4号ソロで一時勝ち越した。近本は5回にも2打席連発となる5号ソロを放つなど気を吐いた。

 しかし1点リードの6回に、ここまで粘っていた先発の高橋が先頭から4連打され同点とされたところで降板。6回9安打5失点と踏みとどまれなかった。変わった岩貞も一死満塁から大城に2点適時打を浴び逆転を許した。7回には無死一、二塁で梅野の場面でバスターエンドランを駆使し勝負をかけたが実らなかった。

 これで東京ドームでは今季7戦勝ちなし。試合後、矢野監督は「受け止めていかないといけない部分がある。今日も球際であったり、ここぞ一発決めるとか、そこの差が出たゲームだったかなと。そういう部分が上回られたかな。本当の勝負所は試合の中で何回もあると思うが、そこでピッチャーはどれだけ粘れるか、バッターもどれだけ決められるか。その部分の成長がもっともっと必要だと思う」と語った。

 最後まであきらめるわけにはいかない。宿敵に猛虎の意地を見せてほしい。